[ DRY vol.2 内容紹介 ] (2011年3月発行)


特集『世界』

前号の特集『DRY×2010年代』、これは通時的な「これから」の想像力でした。

ならば、今号は。『世界』といってもいろいろな「世界」があります。地球という意味での世界。人間社会という世界。あるいは精神世界や異世界など。 それらの、いわば共時的な「いま」そして「これから」の想像力。様々な角度からの記事を用意しております。

①世界を知るための厳選レビュー33

アジア、ヨーロッパ・中東、アメリカ、アフリカの地域ごとに文化的作品などをレビューした、本特集の目玉記事。DRYに珍しく編集部全員が本気で考えて書いています。 世界の諸国が生んだ、あるいは舞台にしたさまざまな文化に触れ、世界を見るドライな視点を獲得しましょう。地域ごとに地図も掲載、世界レビューの決定版が誕生しました。

②バックパッカーたちが世界各国を勝手にレビュー

変人奇人アウトロー……そんな呼び名に相応しいドライなバックパッカー四名が、世界諸国をクロスレビュー。 フツーの「旅行」じゃ見えてこない、自由で変態なレビューをしてくれちゃってます。もうほんとにみなさんやりたい放題、さすがのドライでもギリギリ(?)です。 とてもいいことです。ネパールやペルー、ボリビアまで、なかなか行けない諸国に行っちゃってくれてます。

③3Dとシネコンなんてなくなればいいのに

映画関係者による、映画業界が孕む問題を提唱。映画の世界。

④素人アイドルは海外で成功するか

アイドルの海外進出、しかし日本と海外のファンにはある違いがあった。はたしてAKBは海外で成功するのか。かわいいイラストつき。

⑤フランスの空手家にみる不思議の国ニッポン

海外から、日本はどうみられているのか。見えてくる意外な日本観、な一考。

⑥原発日記

電力会社内定者が体験した原発事情。東日本大地震により福島第一原発で事故が発生し、いまも危険な状況が続いている中での当記事の発表となりました。 そのことに関して発生する責任はすべて編集部にあります。しかし、我々に不謹慎な意図があったわけではもちろんなく、昨今の壮絶な就職活動の末に電力会社の内定を獲得した、 普通の大学生の体験と正直な感想を通じて、経済活動のなかにおかれる原発というものに関する視座が必要なのではないか、と思い発信するのであります。 むしろこのような状況になったからこそ、きちんと考えなければいけないのではないでしょうか。

⑦ドバイショックはこうしておきた

実は経済学部生でもあるドライ作家二水広が、ドバイショックのしくみについてわかりやすく解説。 これにより二水先生はドライの池上彰というポジションを獲得。今日も脱線につぐ脱線語りが炸裂する。

⑧深夜ラジオなんてもう古い!めくるめく早朝ラジオの世界

「宗教ラジオ」ともいわれる早朝のラジオは、諸宗教団体が枠を買って放送している。滑り込みで入ってきた、爆笑のドライお約束「宗教枠」記事。


特別インタビュー

北方領土問題はいま 国後島元島民三世西田祐希

2010年11月にロシアのメドベージェフ大統領が国後島を訪問。北方領土問題が改めて論じられることとなった。 国後島の元島民を祖母に持つ西田祐希氏に北方領土問題の返還活動の実情や、これから我々が考えるべきことを聞いた。

DRY的インタビュー ワイルドサイドを歩け 第1回 広瀬章人王位

学生にしてタイトルを獲得した、将棋界最強のホープ、広瀬章人王位。あの羽生善治氏に勝利したこと、女性関係(?)など、いろいろ訊いちゃいました。


コラム

「ヌケナイ」ソフトオンデマンドヴィデオ史 連載第二回 三野新

3年B組稲八先生 5限 きょう、ブンカした(笑)

筆名と本名のあいだ 姓名判断から解剖する近代の文豪 第一回 三島由紀夫 八田修一

現代大仏紀行 第一回 淡路島世界平和大観音 崎谷啓一

猫好きに語らせてみた ボナールの猫 池田尚史

ドライ文学フリマ委託販売レポート 蒲田的、あまりに蒲田的な

筋金入りの純文作家、二水広がラノベのような何かに挑戦!第二回

愛するキャラに会いに行こう 消費者以上恋人未満な僕ら 金指 朗


漫画

二留学生留美ちゃん 作アカダタツヒラ 画HA


ドライな文学たち

キメラ 二水広

灼ける傷跡 野中潔



以上、今号も盛りだくさんの内容となっております!どうぞよろしく! (編集部 池田尚史)

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