本サイトの趣旨について


東日本大震災から三ヶ月後の今日、雑誌『ドライ』編集部は東日本大震災後の世界について考えていくためのサイトを立ち上げた。

ここには、主に編集部が取材した震災や原発事故に関連する記事を掲載している。特に、被災地のみならず震災後の各地の様子のリポートを地図上から閲覧できるようにしたところに意図がある。

世の中というものは、いろいろな場所で、いろいろな人が、それぞれの生活を営みながら同時進行で動いていく。亡くなった人を悼み、被災地の復興を願う気持ちはみな同じだろう。 しかし、それに乗じてわからないものまでわかった気になる、本当は一つでもないのに一つになった気になる、というのでは、かえって視野が狭まる。

震災とその傷跡にどのように対峙していくかは、我々ひとりひとりが考えていかなければならない問題だ。これだ、と一つだけ答えが決まるものでもない。本サイトの各記事をご覧いただければ、編集部内でも考え方や視点の据え方、立場がそれぞれ異なることがすぐにおわかりいただけるはずだ。

『ドライ』編集部の視た震災後の各地の様子と所感を通じて、それに同意するにせよ、しかねるにせよ、各人が今回の震災とこれからの生活を考えていくためのきっかけとして頂ければ幸いだ。

2011年6月11日 編集長 稲葉 秀朗

リンクはご自由に(http://dry311.iinaa.net/)。 リンク後、ご一報頂ければ幸いです。



雑誌『DRY』とは……

表立って見えずとも現代にうごめく有象無象のエネルギーを世代やジャンル、立場の違いを超えて集約し、ひとつの誌面で展開したい―― そうしたコンセプトのもと、「風穴をあけろ!」を合言葉に湿り気なしの同人誌『ドライ』第ゼロ号が2009年12月に刊行されました。 内容は文学・芸術作品や政治・社会に関わるジャーナリスティックなもの、はたまたエンターテイメントまで何でもアリ。 早稲田、立正、多摩美など、様々な大学の学生や、社会人の協力を得て刊行活動は現在も続いています。

人と人とを繋ぐ「場」として……

本誌『ドライ』は一辺倒の主義・主張を唱えるものではありません。 編集に際して心がけているのは、何かについて考える際のきっかけや斬新な視点、議論の場を提供することです。

また、知らない人と出会い、知らない世界を覗くことが出来る――雑誌『ドライ』はそうした「場」でもあってほしいというのが、我々の願いです。

学生誌とはいえ、狭ッ苦しい大学の塀の中なんぞ抜け出してどんどん外へ飛び出していきたいのが本音。

制作スタッフも随時募集中です。文才もセンスも教養も思想も要りません。年齢や所属コミュニティーも気にしません。 「何かやってやる!」という熱気と行動力をお持ちの方、お気軽にご連絡ください。作品や記事の投稿も随時お待ちしております!


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